クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で起きた新型コロナウイルスによる肺炎の集団感染で、厚生労働省などは20日、乗客の80代の日本人男女2人が死亡したと発表した。2人は神奈川県在住の87歳男性と東京都在住の84歳女性。客室待機中に発症して入院し、検査で感染が確認された。乗船者の死亡は初めて。13日に死亡した神奈川県の80代女性を含めると、国内で報告された死者は計3人となった。
クルーズ船で作業をしていた厚労省と内閣官房の職員それぞれ1人の感染も確認した。
死亡した2人の感染時期について、厚労省は「感染防止策を始めた5日より前と考える」との見解を示した。