80代女性から9600万円詐取 虚偽トラブル「口止め料を」 大阪府警捜査

大阪府警は21日、府内の80代女性がトラブル解決費名目で虚偽の話を持ちかけられ、現金計9600万円を詐取されたと発表した。府警は特殊詐欺事件とみて捜査するとともに、注意を呼びかけている。
府警によると、2019年9月、自治体職員を名乗る男から「介護施設に入る権利が当たった。不要なら他の人に譲る」と女性に電話があった。譲渡を承諾した女性に、別の男から電話があり、「名義貸しは犯罪。ばれたので新聞社への口止め料が必要」などと次々に現金を要求された。
女性は男らの指示で、現金自動受払機(ATM)の出金限度額を50万円から100万円に引き上げて計119回出金。20年1月までの計約40回にわたり、介護施設運営会社の社員を名乗る男らに計9600万円を手渡した。
男らと連絡がつかなくなり、不審に思った女性が警察に届け出て発覚した。女性は1人暮らしで、証券会社に開設していた三つの口座を解約するなどして現金を用意したという。【藤河匠、加藤栄】