重力波観測装置「かぐら」アジア初の本格観測を開始

東京大宇宙線研究所などが岐阜県飛騨市の山中に建設した重力波観測装置「かぐら(KAGRA)」が25日夕、本格的に観測を始めた。米欧に続くもので、アジアでは初めて。ブラックホールの性質など謎の多い天体現象の解明に挑む。
重力波は、物体が動く時、その質量(重さ)によってできた時空のゆがみが、さざ波のように広がっていく現象で、物理学者アインシュタインが提唱した。
かぐらは、振動の少ない地下約200メートルに9年かけて建設された。総工費は約164億円。長さ3キロ・メートルの真空パイプ2本をL字形に組んだ構造で、重力波が来るとパイプが伸び縮みする。両パイプ内の鏡で反射させたレーザー光が検出器に届く時間差を捉えることで、重力波を観測する。
重力波は、米国2か所とイタリア1か所の装置で観測に成功している。かぐらと米欧の計4か所での共同観測が軌道に乗れば、重力波を検出する精度が高まり、その発生源を正確に特定できるようになるという。