2016年に神戸市立中学3年の女子生徒(当時14歳)がいじめを受けて自殺した問題で、市が遺族に約2000万円の解決金を支払い、訴訟をせずに和解することが決まった。25日の市議会で全会一致で可決された。スクールカウンセラーの活用や不登校対策の充実など、再調査委員会が提言した14項目の実現に市教委が努めるとする条項も盛り込まれた。
女子生徒は16年10月、神戸市垂水区内で自殺。市教委の第三者委員会は原因を「特定できない」とした。
その後、同級生らがいじめについて説明したメモを市教委の首席指導主事(当時)らが隠蔽(いんぺい)していたことが発覚。再調査委は19年4月、いじめと自殺との因果関係を認め、提言を盛り込んだ報告書をまとめた。市教委は同年5月、改めて遺族に謝罪した。
女子生徒の母親は、市立東須磨小の教員間いじめ問題を挙げ「報告書が生かされていると思えません。二度と娘のような悲惨な事件が起こらないよう、教育にあたっていただければと思います」とするコメントを出した。【反橋希美】