福岡市西区の自宅で息子2人を殴るなどしたとして両親が逮捕された事件で、福岡県警西署は25日、他にも小学4年の長男(10)と同3年の次男(9)の顔面を殴るなどした疑いが強まったとして無職の母親(29)を傷害と暴行の疑いで、内装工の父親(29)を暴行容疑でそれぞれ再逮捕した。
両親には5~12歳の5人の子がいる。母親が「トイレの水を飲ませるぞ」などの暴言を吐くなど、同署は年上のきょうだい3人を中心に日常的に虐待していた可能性があるとみて追及する。
母親の再逮捕容疑は2019年12月6日午前8時~同8時50分ごろ、長男の顔面を殴り、あごに打撲などのけがをさせ、次男の頭を蹴ったとしている。父親は20年1月28日午後8~同9時ごろ、長男の顔面を複数回殴り、次男の髪をつかんで顔面を壁や床に複数回打ち付けたなどとしている。母親は「蹴っていない」などと容疑を否認し、父親は認めている。
両親は子供たちへの暴力行為で既に逮捕されており、母親は洗濯かごを長男に投げつけてけがをさせた傷害罪で、父親も三男(5)を平手で殴った暴行罪でそれぞれ起訴された。
同署や市によると、1月30日に登校した長男の顔にあざがあり、学校側が児童相談所に連絡。同日、児相職員が自宅を訪問した際、長男は「転んだ」と話したが、三男は母親が暴行したと説明。激高した父親が三男を平手で殴り、職員を怒鳴ったという。児相が署に連絡したのは翌31日朝だった。
長男らが通う小学校では遅くとも19年12月には体のあざや「ご飯が食べられない」などの言動を確認していた。市の審議会は児相の対応が適切だったか検証する。【一宮俊介】