千葉県野田市の自宅浴室で昨年1月、小学4年の栗原心愛さん=当時(10)=が死亡した事件で、傷害致死などの罪に問われた父勇一郎被告(42)の裁判員裁判の第2回公判が25日、千葉地裁(前田巌裁判長)であり、被告の妹らの証人尋問が行われた。妹は一時同居していた心愛さんを「思いやりがあって、優しい子」と振り返り、「心愛を返して」と声を荒らげる場面もあった。
勇一郎被告は2017年、心愛さんらと共に沖縄から妹の住む実家へ引っ越した。妹は当時の心愛さんについて、腰の辺りにあざがあり、「夜中に5時間立たされた」「パパに蹴られた」などと話していたと証言した。
翌年、転居先のアパートから実家を訪れた際にも、心愛さんの顔や腰などにあざがあった。頭頂部やこめかみの髪の毛が抜け落ちており、心愛さんは「パパに引っ張られた」と説明していた。
その後、再び一緒に暮らすようになった心愛さんは、ご飯をかき込むように食べた。理由を聞くと、「夏休みにお母さんが2日間、ご飯を作ってくれなかった」と答えたという。
勇一郎被告は「シャワーで顔面に冷水を浴びせたことはない」などと起訴内容を一部否認している。26日の第3回公判では、心愛さんの母親(33)=傷害ほう助罪で有罪確定=の証人尋問が予定されている。