地元のために作ったはずの加計学園、四国枠合格ゼロ 「残念」と今治市長

学校法人「加計学園」が愛媛県今治市で運営する岡山理科大獣医学部の特待枠「四国入学枠(四国枠)」の2020年度合格者がゼロだったことについて、同市の菅良二市長は26日の記者会見で「残念だなあという思い。受験生に『縛られたくない』という気持ちがあるのかも」と述べた。四国に開学した目的の一つが地元で働く獣医師の育成であるだけに、「四国の有能な学生が合格できる態勢づくりに注力していただきたい」と願いを込めた。
「四国枠」は四国4県の高校出身者が対象で、年間100万円の授業料支払いを6年間猶予する。卒業後、四国で5年間続けて獣医師として勤めた場合は返済が免除される。同学部の志願者自体は増える一方、最大20人を募集する四国枠の年度別志願者は18年度以降、6人、6人、4人と低迷し、各年度の合格者は4人、1人、ゼロだった。
市によると、同学部獣医学科への四国からの入学者は18年度147人中14人、19年度は172人中14人。菅市長は「受験生には十分評価されている。大学と市、県の連帯をさらに強める方策を探りたい」と表明。5月にはキャンパスを会場に四国市長会を開くことも紹介し、「獣医学部の良さを感じて帰ってもらい、成果につなげたい」と語った。
今年度補正予算で、市は同大学の立地事業費補助金として最終となる約20億7291万円を計上。17、18年度に続いて県が3分の1、市が3分の2の割合で補助する。【松倉展人】