電子マネーを購入させる特殊詐欺被害を防いだとして、埼玉県警上尾署は25日、セブンイレブン上尾原市バイパス店オーナー、保坂尊利(たかとし)さん(48)に感謝状を贈った。
保坂さんは6日午後4時40分ごろ、女性店員から「客が電子マネー30万円分を買おうとしている」と電話を受けた。電話越しに詐欺の可能性を伝えたが、60代の男性客は「自分で使うだけ」とかたくなで、5分以上説得しても譲らなかったという。やむを得ず電子マネーを販売したが、どうにか被害を防ごうと、店員に男性の車のナンバーを記録するよう指示。上尾署に通報し、事情を伝えた。
同署はナンバーを手がかりの一つに男性を突き止めた。男性は「有料サイトの料金が未納」という架空請求のメールを受け取り、指示通り電子マネーで支払おうとしていた。男性は警察の説明に納得し、被害は防げた。
この店では1年ほど前にも、高額の電子マネーを買おうとした客を止めて同様の被害を防いだことがあった。保坂さんは「過去の経験があったので店員もすぐに連絡してくれた。男性が被害に遭わず、安心した」。田中秀樹署長は「被害を防ぐ最後のとりでで、機転を利かせていただき感謝している」と話した。【中川友希】