新潟県は27日、同県村上市内の水産加工業者が処理した業務用のマフグの白子の中に、猛毒の卵巣が混入していたと発表した。少なくとも新潟、三条、長岡の3市の8問屋が購入。大部分は飲食店に卸されていたといい、県は販売元への返品を呼びかけている。
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県生活衛生課によると、村上市庄内町の「マルト鮮魚株式会社」が22日に加工し、発泡スチロール箱に3キロずつ入ったマフグの白子を計60箱製造。うち県内8問屋が市場を通じ20箱、県外業者が同社から直接40箱を購入した。箱の加工業者欄には「マルト鮮魚」、処理日欄には2月22日と書かれている。
新潟市内の1問屋が27日午前、購入した白子を小分けにする際、白子に黄色や赤っぽい色が付いているのを発見。中を開いたところ卵巣だったため、市場を通じて新潟市の保健所に連絡した。同課によるとマルト鮮魚は「なぜ見逃しがあったかは不明」としており、現在は同商品の販売を休止しているという。
県によると、マフグ1匹の卵巣には大人5人分の致死量の毒がある。【井口彩】