第1管区海上保安本部(北海道小樽市)によると、17日午前11時半ごろ、根室市の納沙布岬から東方約640キロメートルの海上で、大樹漁協(北海道大樹町)所属のサンマ漁船「第六十五慶栄丸」(29トン、乗組員8人)が横波を受けて連絡が取れなくなったと関係漁協から根室海上保安部に通報があった。
捜索に向かった第3管区海上保安本部(横浜市)所属の航空機は同日午後、納沙布岬から東約610キロの海上で、転覆した船体を発見した。乗組員の姿は確認されていない。
海保は漁船が転覆した可能性が高いとみて、巡視艇を現場に派遣し、捜索を進める。
通報した根室市の落石漁協によると、慶栄丸は12日ごろ同市の花咲港を出港。同漁協が17日朝、漁獲量確認のため慶栄丸に連絡したが応答がなかった。
海保によると、乗組員は全員日本人男性。現場付近の天候は曇りだった。