第69期大阪王将杯王将戦(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、大阪王将特別協賛)のリーグ戦が18日、開幕する。順位戦C級1組在籍で初参加の現役最年少棋士、藤井聡太七段(17)と、羽生善治九段(48)ら全員がリーグ経験のある名人・A級棋士6人の計7人が総当たりで挑戦権を争う。渡辺明王将(35)との七番勝負は来年1月に開幕予定で、藤井はタイトル挑戦・獲得の最年少記録を、羽生は前人未到のタイトル獲得通算100期を目指す戦いになる。
リーグ戦参加棋士(丸数字は順位)は①久保利明九段(44)②糸谷哲郎八段(30)③広瀬章人竜王(32)④豊島将之名人(29)⑤羽生九段⑤三浦弘行九段(45)⑤藤井七段。藤井以外は全員、タイトル経験者でもある。
タイトル戦挑戦の最年少記録は屋敷伸之九段(47)が四段時代に棋聖戦に挑戦した17歳10カ月。タイトル獲得の最年少記録も五段時代の屋敷で、18歳6カ月で棋聖を奪取した。
18日の開幕戦は豊島―久保戦。藤井の初戦は30日の三浦戦。11月19日に最終一斉対局を行う。藤井七段は谷川浩司九段(57)に勝ってリーグ入りを決めた際、「トップの棋士と多く対戦できるので楽しみ。思い切りぶつかっていければ」と語っていた。
渡辺王将は「注目は初のリーグ入りを果たした藤井七段だろう。豊島名人、羽生九段をはじめとしたトップ棋士を相手にどれだけ戦えるか興味深い。誰が出てきても強敵だが、年明けの開幕までに態勢を整えて迎え撃ちたい」と話した。【新土居仁昌、丸山進】