新型コロナウイルスの感染も怖いが、人間のパニック心理も恐ろしい。SNSのデマをきっかけにトイレットペーパーなどの買い占めが相次ぎ、一部の食料品も品薄になっている。学校の一斉休校が始まり、企業のテレワークも増えるなど家庭で過ごす時間が増えるなか、専門家は身近なものでできる消毒方法や、健康維持に適した飲食品についてアドバイスした。
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トイレットペーパーやティッシュペーパー、生理用品からキッチンペーパーまで、ドラッグストアでは紙製品が商品棚から消えてなくなった。
買い占めは食料品にも波及している。一部のスーパーではコメが売り切れとなったほか、カップ麺や納豆、缶詰、パスタ、ミネラルウオーターなども品薄状態に。ツイッターでは「オイルショックと米騒動を同時に見られるとは思わなかった」とのコメントも寄せられた。
紙製品などは根拠のないデマで買い占められているのが現状だが、飲食品については子供の休校など家庭で過ごす時間が長くなるという要因もありそうだ。ただ、災害危機管理アドバイザーの和田隆昌氏は、地震や台風などの自然災害と違い、「インフラが止まるとは考えにくいため、水や食料よりも、健康維持や免疫力を下げないものを一定量そろえておくべきだ」と強調する。
アルコール消毒剤や除菌用のウエットシートなども品切れ状態が続いているが、入手できなくても焦る必要はない。和田氏によると、「せっけんなどで洗って水拭きするだけでも効果あるとされる」という。
健康維持の面で注意すべきなのはビタミン不足だという。「野菜が手に入らない場合、簡単にビタミンを摂取できる野菜ジュースもおすすめだ」と和田氏。船上生活が長い船の乗組員は総合ビタミン剤を常備しているといい、船乗りの知恵に学ぶ手もあるようだ。もちろん必要以上に大量に買うべきではない。
物資だけでなく、コミュニケーションツールのスキルも重要になるという。和田氏は、「SNSは身内での物資のゆずり合いや地域コミュニティーの交流でも不可欠になる。高齢者でもSNSの環境を整えることも重要だ」と提言した。
ネット上では、紙製品が品薄になるというデマの「拡散元」として特定された人物の実名や顔写真、行動範囲などがさらされる事態にもなっている。SNSなどのデマに流されないことも重要だ。