静岡市は2日夜、市内在住の60代の男性がクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から下船後、新型コロナウイルスに感染し、陽性が確認される前に市内のスポーツクラブの浴室を利用していた問題で、男性と同じ時間帯に計20人が男性浴室を利用していたと発表した。市は20人について「感染リスクは非常に低い」(加治正行・市保健所長)が、健康観察とともに外出を控えるよう要請した。
市によると、2月28日に感染が確認された男性は下船当日の同20日のほか、22日に「スポーツクラブセイシン千代田」の更衣室と浴室を利用したという。
クラブによると、男性の利用時間帯について20日は午後5時45分から約35分間、22日は午前11時10分から約40分間だった。クラブで同じ時間帯の浴室利用客20人のうち1人は2日、喉の違和感など体調不良を訴えたが、検査で陰性だった。20人の利用後の行動履歴については確認しないという。
男性の下船後の行動について市は当初、「近所に2回、買い物に出た」とだけ公表していたが、2日、クラブや買い物以外にも外出していたことを明らかにした。ただ、市は、男性本人の希望や「近くで長時間接触した人はいないし、感染する危険性もない」と判断し、詳細な外出先を非公表とした。
男性は下船した2月20日、厚生労働省から受け取った注意事項に関する文書で、せきや発熱などの症状が出た場合、不要不急の外出を控えるよう指示されていた。このため、市の行動調査に対し「症状が出ていない患者は比較的自由に外出できると理解した」と説明しているという。