ひしゃくで手水禁止、代わりに清めの塩 三重の寺、本堂も参拝制限

日本最古の厄よけ観音として知られる三重県伊勢市楠部町の松尾観音寺で3日、初午(はつうま)大祭が始まった。県内外から多くの参拝客が訪れ、厄よけや開運を願う行事。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、ひしゃくを使った手水(ちょうず)を禁止して、代わりに参道に清めの塩をまいたほか、アルコール消毒液の設置やマスク着用呼び掛け、本堂内での参拝制限などを実施した。
木造隆誠住職は「できる限りの対策で、参拝者の皆さんの不安を取り除きたい」と話した。初午大祭は4日も午前8時から午後8時まで開かれ、正午からは僧侶10人が読経をして、新型コロナウイルス退散と患者の平癒を祈願する。
712年創建の同寺は、本尊の十一面観世音菩薩(ぼさつ)が日本最古の厄よけ観音として知られている。この日は朝から次々と参拝客が訪れる中、本堂では僧侶が読経を続けた。身に着けているものを境内に落として厄を落とすという言い伝えから、多くの参拝客がハンカチを落として帰っていた。【小沢由紀】