24年前に行方不明となった女性2人の軽乗用車か、海中で発見…車内に人骨

富山県警は4日、24年前に行方不明になった当時19歳だった氷見市の女性2人が乗っていたとみられる軽乗用車が、射水市八幡町の港の海中で見つかったと発表した。車内から人の骨なども見つかった。県警では、2人とみて身元の特定を進める。当時は公開での捜索も行われ、大きな事案となった。車は転落した可能性が高いとみられる。
2人は氷見市の屋敷恵美さんと、友人の

田組育鏡
( たくみなるみ ) さん。車内には、「ヤシキメグミ」と書かれたガソリンスタンドの会員カードなどが見つかったという。県警は今後、骨などから身元を確認する。
2人は1996年5月5日午後9時頃、「魚津に肝試しに行く」と家族に告げ、氷見市内を出発したのを最後に、行方が分からなくなっていた。家族は同7日に行方不明届を提出。県警は2人が成人となった翌年3月に氏名を公表し、捜索を続けてきた。
県警によると、当初は有力な情報がなかったが、2014年末に目撃者が複数人いるとの情報を入手。調べを進めて目撃者3人を特定し、今年1月に聞き取りした。3人の証言を総合すると、「96年の大型連休の深夜に、旧海王丸パーク付近で、駐車場から女性2人が乗った車が海に転落した」という内容だった。
県警は1月下旬以降、金属探知機による調査やダイバーによる海中捜索を実施。水深8メートルほどの位置にある車両を確認するなどした上で、3月4日に引き上げに踏み切った。
県警は同日、35人態勢で午前7時から引き上げを開始。正午前、ブルーシートに包まれた車両が海面から姿を現した。車両はトラックに載せられて運ばれた。
「どうして車が海に」
屋敷恵美さんの60歳代母親は4日、読売新聞の取材に、「長かった。どこかで元気に暮らしていると希望を持っていたので、車が発見されて戸惑っている。長い間冷たいところにいたかと思うと、かわいそう」と複雑な心境を明かした。
恵美さんが立ち寄ったとされる魚津市の温浴施設跡地にも足を運んだが、手がかりはなかった。恵美さんは、料理を手伝ってくれる優しい娘だったという。「どうして恵美が乗っていた(とみられる)車が海に落ちていたのか。鑑定結果が出るのを待つしかない」と話していた。