選択的夫婦別姓がタブーだった自民党、なぜ保守の女性議員は「賛成」するのか

選択的夫婦別姓の議論が深まる中、自民党の女性議員で構成する議連「女性議員飛躍の会」(室長=稲田朋美幹事長代行)は3月6日、東京・永田町の党本部で、サイボウズ・青野慶久社長や識者、当事者を招いた勉強会を開いた。 勉強会には永岡桂子・文部科学副大臣など8人の女性議員が参加。稲田議員は冒頭、「党内でも議論することすらタブー視されてきたが、女性活躍のためにもしっかり議論したい。今後は反対されている団体にもお話を聞きたい」と挨拶した。 国会の野党代表質問で1月、選択的夫婦別姓について「だったら結婚しなくていい」とヤジを飛ばした疑惑のある杉田水脈議員はこの日、出席しなかった。 ●稲田議員が反対から賛成に転じたきっかけ 勉強会はメディアに非公開で行われたが、終了後に稲田議員らが取材に応じた。弁護士であり、以前は選択的夫婦別姓に反対の立場だった稲田議員は、現在は賛成している理由を語った。 「弁護士時代から歴史認識も含めて保守的な活動をしていました。結婚して姓を変えることも当然のことと思っていました。子どもを育てるにあたり、家族全員が同じ名前の方がいいと思っていました。だから、反対の立場で話したり、論文を書いたこともありました。 ただ、人生100年時代となり、生き方も多様化する中、周囲でも60歳すぎて結婚されるカップルもいて、60年使ってきた名前を変えることは自分だったら耐えられないだろうと思いました。 そこから考えて、同じように若い女性も社会的な地位を築き上げてきて、名前を変えるのは大変なことだと思いました」 また、結婚に際して96%の女性が男性の姓を選んでいる現状にも触れた。 「男性はこの問題について、考えてこなかったのではないか。女性が名前を変えて当たり前だと思ってる、自分の姓にしたいと言ったら女性のわかがままだというのはフェアではないです。 私が気になっていたのは戸籍とファミリーネームのあり方でしたが、別姓でも戸籍を作れる制度があるという考えを勉強会で伺った。困っている人たち、特に女性の立場にたって、なんらかの制度を確立していくのが大事です。旧姓の通称使用もありますが、社会を混乱させる可能性があります 自民党は選択的夫婦別姓に反対してきましたが、今、若い議員たちは色々な意見を持っていますので、そうしたところから議論を活発化させていきたいです」 ●慎重派議員からも「男性は自分の姓を名乗れるありがたみがわかってない」
選択的夫婦別姓の議論が深まる中、自民党の女性議員で構成する議連「女性議員飛躍の会」(室長=稲田朋美幹事長代行)は3月6日、東京・永田町の党本部で、サイボウズ・青野慶久社長や識者、当事者を招いた勉強会を開いた。
勉強会には永岡桂子・文部科学副大臣など8人の女性議員が参加。稲田議員は冒頭、「党内でも議論することすらタブー視されてきたが、女性活躍のためにもしっかり議論したい。今後は反対されている団体にもお話を聞きたい」と挨拶した。
国会の野党代表質問で1月、選択的夫婦別姓について「だったら結婚しなくていい」とヤジを飛ばした疑惑のある杉田水脈議員はこの日、出席しなかった。
勉強会はメディアに非公開で行われたが、終了後に稲田議員らが取材に応じた。弁護士であり、以前は選択的夫婦別姓に反対の立場だった稲田議員は、現在は賛成している理由を語った。
「弁護士時代から歴史認識も含めて保守的な活動をしていました。結婚して姓を変えることも当然のことと思っていました。子どもを育てるにあたり、家族全員が同じ名前の方がいいと思っていました。だから、反対の立場で話したり、論文を書いたこともありました。
ただ、人生100年時代となり、生き方も多様化する中、周囲でも60歳すぎて結婚されるカップルもいて、60年使ってきた名前を変えることは自分だったら耐えられないだろうと思いました。
そこから考えて、同じように若い女性も社会的な地位を築き上げてきて、名前を変えるのは大変なことだと思いました」
また、結婚に際して96%の女性が男性の姓を選んでいる現状にも触れた。
「男性はこの問題について、考えてこなかったのではないか。女性が名前を変えて当たり前だと思ってる、自分の姓にしたいと言ったら女性のわかがままだというのはフェアではないです。
私が気になっていたのは戸籍とファミリーネームのあり方でしたが、別姓でも戸籍を作れる制度があるという考えを勉強会で伺った。困っている人たち、特に女性の立場にたって、なんらかの制度を確立していくのが大事です。旧姓の通称使用もありますが、社会を混乱させる可能性があります
自民党は選択的夫婦別姓に反対してきましたが、今、若い議員たちは色々な意見を持っていますので、そうしたところから議論を活発化させていきたいです」