イージス配備反対で一本化へ 秋田市議会、委員会で請願・陳情採択

イージス・アショアの陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)への配備計画を巡り、秋田市議会総務委員会は5日、住民らが配備計画反対の決議を求めた請願・陳情計13件を一括採択した。これまでに3度「継続審査」となっていたが、最大会派の秋水会などが「採択」に回ったため。同演習場への配備計画撤回を求める決議案とあわせて本会議で採択・決定する見通しで、配備計画地の市議会が計画反対で一本化される。【川口峻、中村聡也】
この日急きょ開かれた同委(委員長を除き8人)は、一般傍聴席20席が地元住民らで埋まり、市民の一部は市役所のモニターで審査の様子を見守った。
秋水会と公明党の4人は2019年6、9、12月、同委で請願・陳情について3回連続で「継続審査」を主張。防衛省の調査報告書に複数のデータの誤りが発覚し、現在も再調査が進められていることなどを理由に判断を先延ばししてきた。
しかし、この日は一変して「採択」を主張。秋水会会長を務める渡辺正宏委員は、知事と秋田市長が新屋演習場配備は地元の理解を得られないと防衛相に伝えたことなどに言及。「配備を取り巻く環境に変化があった」とし、「市議会として一つの方向性を出すべきだ」と述べた。
一方、それ以外の4会派は、過去3回と同じく、「採択」を主張。8人の意見が一致したため、「意義なし」の声とともに「採択」が決まった。
陳情を提出していた新屋勝平地区振興会の五十嵐正弘副会長(72)は傍聴後、報道陣に対して「約2年待って我々の意見が認められた」と安堵(あんど)した様子だった。
撤回決議案も決定へ
本会議で決定する見通しとなった配備計画撤回を防衛省に求める決議案は、秋水会が起案した。「防衛相との会談における知事や市長の発言内容」「4万人以上の県民・市民から寄せられた反対署名」など状況の変化を指摘。新屋演習場と住宅地が近い点は、「いかに物理的かつ論理的な説明をもってしても不安を払拭(ふっしょく)するには至らない」とする内容。
請願・陳情の計13件と決議案は、6日の本会議で採決され、いずれも採択・決定する見通し。