【新型コロナパニック たくましい中国人】#2
新型コロナウイルスによる感染拡大に伴う日本でのトイレットペーパーの買い占めは、2月27日から28日にかけて突発した。筆者は「買い占めの裏に中国人あり」とみている。
1月29日のこと。日本でもマスクが欠品し、日本人はマスク購入から取り残された形となった。中国人が一足早く買い占めていたのだ。筆者も含め、住民が近隣スーパーに駆けつけるも「時すでに遅し」。棚は空っぽだった。
この日、スーパー近くの郵便局に行くと、中国人が長蛇の列をなしていた。郵便局員いわく、「彼らは、買い占めたマスクを中国に発送していました」。
台湾はすでに1月後半からマスクの輸出や持ち出しを禁止したが、措置の背景には中国向けに高値転売をもくろむヤカラの暗躍があった。2010年に、中国でニンニクやショウガまでが投機の対象になったことがあった。何でもかんでも「金儲けのチャンス」にしてしまうのが中国人のたくましいところだ。
ちなみに2011年には福島第1原発事故を受け、中国沿海部を中心に「塩の買い占め」が起こった。ヨウ素入りの塩が放射性物質の沈着を防ぐ効果があると信じられたためだ。このとき、勢い余って一生分の塩を買ってしまった人もいたと報じられた。
中国人の「爆買いパワー」は、日本人の記憶にも新しい。15年、中国人観光客の爆買いによって、紙おむつ、馬油、粉ミルクが日本の店頭から姿を消した。ユニクロのヒートテックも「おひとり様○枚限り」と購入制限が講じられた。爆買いの多くは中国への転売に向けられた。日本政府にとっては「観光消費万歳!」だったが、日本の住民はとばっちりを受けた。
情報に敏感で、行動が素早い中国人の購買力は侮れない。恐ろしいのは、こうしたパワーは海の向こうの大陸ではなく、すでに日本人の生活圏内で炸裂しているということだ。
(姫田小夏/ジャーナリスト)