在校生いない卒業式 式辞「無情すぎる」 卒業生「臨時休校に悔しさと怒り」

新型コロナウイルスの感染拡大を受けた臨時休校が続く中、福岡市の全市立中学校で12日、卒業式があった。マスク姿の卒業生ら計約1万1900人が久々に登校し、3年間過ごした校舎に別れを告げた。
169人が巣立つ同市早良区の西福岡中では、在校生は出席せず、卒業証書は代表者だけに手渡すなどし、約1時間の式典を約30分に短縮した。会場の講堂兼体育館入り口にはアルコール消毒液が置かれ、保護者の出席も同居家族の2人までとして、マスクの着用を呼びかけた。来賓席もPTA会長の姿しかなかった。
高野誠一校長は「卒業式だけでもできた結果を良しとすべきなのでしょうか。あまりにも無情すぎる。私は皆さんの成長を体全体で感じてきました。ありがとう。きょうはお別れではなく新たな出会いへの旅立ちです」と式辞を述べた。
卒業生代表の河野彗斗(けいと)さん(15)は「コロナウイルスによる臨時休校に悔しさと怒りがあふれてたまりませんでした。今日の日を胸に刻み、新しい場所での人生を精いっぱい生き抜くことを誓います」と言葉を述べた。【杣谷健太】