植松被告、微動だにせず…閉廷後突然「一つだけ」発言求める

19人もの命が奪われた結果、動機、経緯、いずれを踏まえても責任は限りなく重い――。相模原市の知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」で起きた大量殺傷事件の裁判員裁判。横浜地裁の青沼潔裁判長は16日の判決で、元職員植松


( さとし ) 被告(30)を断罪し、求刑通り死刑を言い渡した。
「主文は最後に告げることとします」。午後1時30分からの判決の冒頭、青沼裁判長は植松被告に、「判決理由は長くなるため証言台の前に座ってください」と述べ、判決理由の朗読から始めた。
朗読は約40分間。裁判長は、争点だった被告の責任能力の有無に関する判断の説明にほとんどの時間を割き、大麻乱用による精神障害の影響で心神喪失状態だったとして無罪を求めた弁護側主張を退けた。
黒のスーツ姿で出廷した被告はこの間、証言台の席に着き、裁判長を真っすぐ見据えて聞き入った。「死刑をもって臨むほかない」と言い渡された瞬間も、座ったまま微動だにしなかった。
「閉廷します」。青沼裁判長が2か月余りに及んだ裁判の終結を宣言した直後、被告は突然手を挙げ、「一つだけ」と言って発言の機会を求めたが、認められなかった。