旧優生保護法下で不妊手術を強制されたとして、東京都在住の北三郎さん(76)=活動名=が国に3000万円の賠償を求めた訴訟の口頭弁論が17日、東京地裁(伊藤正晴裁判長)で開かれ、北さんが「正義、公平な判断を」と意見陳述して結審した。判決は6月30日に言い渡される。
北さんは中学2年時に不妊手術を受けた。法廷では「子どもを産む、産まないは本人の自由。なぜ(国は)メスを入れたのか」と改めて被害を訴えた。
国側は、不法行為から20年で賠償請求権が消滅する除斥期間が適用されると主張している。北さんは「妻や家族にも手術を受けたと言えなかった。20年で請求する権利がなくなるというのは、あまりにも残酷」と語った。
同種訴訟は東京を含め、8地裁、1高裁で審理が続く。仙台地裁は2019年5月、一連の事件で初となる判決で、原告側の請求を棄却し、原告側が控訴している。【巽賢司】