工藤会公判 検察側証人の同会系幹部が証言拒絶、過料10万円 福岡地裁

特定危険指定暴力団「工藤会」(北九州市)が関与したとされる市民襲撃4事件で、組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などに問われた同会トップの野村悟被告(73)らの公判が17日、福岡地裁であった。検察側証人として出廷した同会系組幹部が証言を拒んだため、足立勉裁判長は刑事訴訟法に基づく証言拒絶罪を適用し、その場で過料10万円の決定を言い渡した。
証言予定だったのは、野村被告らの出身母体で同会系2次団体「田中組」ナンバー2、田口義高被告(54)=組織犯罪処罰法違反などで公判中。田口被告は法廷で証言台に立ち、足立裁判長からうその証言はしないと宣誓するよう求められたが「しません」と拒否。裁判長から「宣誓する気はないんですか」と改めて促されても「ありません」と再度拒んだ。関係者によると、田口被告は事前に「黙秘権がない場で話すのは嫌だ」と話していたという。
野村被告らが起こしたとされる元福岡県警警部銃撃事件(2012年)の審理は、田口被告の証言拒否を受けて証人尋問が終了した。25日から看護師刺傷事件(13年)の審理に移る。