1965年に山口県下関市で採集された恐竜の卵の化石が新種だったと正式に確認され、下関にちなんだ学名「ムルティフィスウーリトゥス・シモノセキエンシス」が付けられた。16日、福井県立大と福井県立恐竜博物館のグループが学術誌に論文を掲載した。
16日に発表した下関市などによると、化石は下関市の綾羅木川上流域で65年9月、当時高校生だった清水好晴さんらが採集。清水さんが写真や詳細なスケッチと共に自宅に保管していたものを、福井県立大などが2017年以降調査していた。
卵の化石は長径が約10センチ。見つかった地層から1億2000万~1億年前の前期白亜紀のものとみられる。論文は、中国・浙江省や韓国・京畿道で見つかった卵の化石に似ているとしながらも①殻が3ミリ超と厚い②殻の表面にある裂け目の幅が広い――などから新種と結論付けた。卵を産んだ恐竜は中~大型とみられるが、分かっていない。
グループの福井県立大恐竜学研究所の今井拓哉助教は「当時、中国や韓国と同種の恐竜がいたのではないか」と指摘。清水さんは「新種と正式に確認されて大変感激している」とのコメントを寄せた。【近藤綾加、竹花周】