晴れ着姿の格安撮影「実感かみ締めて」 卒業式中止の学生たちに 佐賀

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で各地で大学や短大の卒業式の中止が相次ぐ中、佐賀市の写真館・レンタル衣装店「ハレノヒ呉服元町店Reminess」が通常に比べ格安価格で、はかま姿の撮影を始めた。18日には佐賀大生が色鮮やかな晴れ着に身を包み、卒業した実感をかみ締めていた。31日まで。【池田美欧】
卒業式の中止が続く中、学生に思い出を作ってもらおうと企画した。同館を運営するハレノヒの笠原徹社長(44)は「特別な衣装を着て、友人との別れを惜しみ卒業を実感する機会が奪われてしまった。暗いニュースが続くが、友人と一緒に楽しい時間を過ごしてもらいたい」と話す。
男性の撮影も応相談
対象は卒業式が中止になった学校の卒業生。撮影時間は30分で、はかまのレンタルや着付け、メークや髪形のセットが付き、3人までは3万2000円。通常は3人で15万円ほどかかるが、特別価格で撮れる。4人目以降は追加で衣装代として1万円がかかる。男性の撮影も相談に応じるという。
18日には佐賀大医学部看護学科4年の友人3人が撮影に臨んだ。島冬奈さん(22)は「友人とは(看護師の)国家試験で『卒業式で会おうね』と言って別れたきりになってしまって悲しかった。式も謝恩会も何もなくなってしまい、卒業の実感がなかった」と振り返り、「友人と会い卒業したんだなと思えた。一生の思い出になった」と喜んだ。
相島優花さん(22)は、はかまを着たまま佐賀県江北町の祖父母宅に行くといい「お世話になった祖父母や両親に晴れ着姿を見せたかった。少しずつ卒業の実感がわいてきた」と話した。スタジオで優花さんを見守った母美登里さん(45)も「もう晴れ着姿は見られないと思っていたので、すてきな企画でありがたい。頑張って入った大学の卒業は一つの節目。本人たちも一区切りがついたでしょう」と目を細めた。
事前の予約が必要。問い合わせは同店(0952・37・1772)。