絵画のキャンバスに覚醒剤を練り込んで英国から密輸しようとしたとして、名古屋税関は23日、ともに会社員の東京都江戸川区、尾形哲央(46)と名古屋市南区、金子友貴(34)の両容疑者を関税法違反(禁制品輸入未遂)の疑いで名古屋地検に告発した。
告発容疑は2019年11月、英国から国際郵便で覚醒剤約550グラムを営利目的で密輸しようとしたとしている。2人は友人で、ともに「覚醒剤との認識はなかった」と否認しているという。
県警によると、キャンバスは縦40センチ、横60センチ、重さ約2・3キロの樹脂製。海岸の風景が描かれ、全体に覚醒剤が練り込まれていた。精製するのに技術が必要なことから、県警は組織的に密輸しようとしたとみている。
絵画は19年11月に国内に持ち込まれ、中部空港島で税関職員が検査して覚醒剤が練り込まれていることが判明。宛先が金子容疑者だったため、通報を受けた県警が3月4日、2人を覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)などの疑いで逮捕した。尾形容疑者は金子容疑者に受け取りを依頼していたという。【井口慎太郎】