石川県知事、県民に東京への出張自粛要請 地元観光PRは継続 対策ちぐはぐ

石川県の谷本正憲知事は1日、新型コロナウイルスの感染者が急増している東京や大阪など9都道府県への不要不急の出張などを自粛するよう県民に呼びかけた。一方、外出自粛している都民らに「無症状の人はお越しいただければ」と呼びかけたことについて、「兼六園(金沢市)を散策すればリフレッシュできる」と述べ、改めて持論を強調した。無症状者らによる感染拡大の懸念から現時点での観光PRには専門家から批判が出ていて、感染予防対策にちぐはぐさが目立っている。
県は1日にコロナ対策本部会議を開き、感染者が50人を超えた東京▽埼玉▽千葉▽神奈川▽大阪▽兵庫▽京都▽愛知▽北海道――の9都道府県への不要不急の出張などは控えるよう呼びかけた。また3月20日に実質的に再開方針を示した県主催イベントについて、屋内分は当面、中止または延期するよう方針を転換。屋外分は対策を徹底した上で予定通り実施するとした。
谷本知事は会議後の報道陣の取材に、県の主力産業である観光業界が大きな打撃を受けていると指摘した上で「無理やり誘客することはできないが、息抜きがしたい人が来れば兼六園は桜も満開だし、幸い密閉、密集、密接とはほど遠い状況なのでゆっくりと散策を楽しんでもらえば」と述べた。
県によると、大型連休に向けて県内の宿泊施設への予約状況は前年同期比で6~8割減少。1月下旬から3月下旬までの2カ月間のキャンセルは10万泊分以上にも上ったという。【阿部弘賢】