「難病東大生」出版、史上最年少の女性市長が誕生「体力的にも自信ついた」

5日に投開票された徳島市長選で初当選し、全国最年少の女性市長となるまちづくり団体代表の内藤佐和子さん(36)は一夜明けた6日、同市内で記者会見し、「若さ、スピード感を持って徳島を変えていきたい」と抱負を語った。
内藤さんは東京大在学時に、手足のしびれや視野が狭くなることがある難病の「多発性硬化症」を発症。夢だった弁護士はあきらめ、難病の経験をつづった「難病東大生」を出版した。古里の徳島市に戻り、若者が市外に流出していく現状を打破しようと、市長選で訴えて幅広い支持を得た。
内藤さんは午前8時過ぎ、イメージカラーのピンクのジャンパー姿で、事務所前であいさつに立ち、改めて支援者と喜びを分かち合った。「満開の桜の花を咲かすことができました」と笑顔を見せた。
今回の選挙戦では、自民党の福山守衆院議員(比例四国)が内藤さんを、後藤田正純衆院議員(徳島1区)が現職をそれぞれ支持するなど保守分裂選挙となった。
18日に市長に就任する予定で、内藤さんは「厳しい選挙戦を元気に戦い抜くことができて体力的にも自信がついた。相手候補を支援した市民も含め、ワンチームで徳島のために頑張りたい」と述べた。