新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための緊急事態宣言をめぐり、自民、立憲民主両党の国対委員長が7日、断続的に対応を協議し、8、9両日は国会審議を取りやめ、10日から再開することで合意した。野党は政府提出法案の処理に関し、コロナ対応を優先するよう求めた。緊急事態宣言は国会運営にも影響を及ぼした。
立憲の安住淳国対委員長は記者団に、審議見合わせの理由について、宣言の発令直後であることや、緊急経済対策への対応を野党が話し合う時間が必要なためと説明した。政府提出法案に関しては「緊急性のないものは後回しにしたらいい」と述べた。
参院では8日に開く予定だった本会議を取りやめ、10日の本会議で議案処理することが決まった。与野党が7日の議院運営委員会理事会で合意した。野党筆頭理事は「(密閉、密集、密接の)3密をできるだけ避ける」と語った。
[時事通信社]