治療と称して患者の10代女性にわいせつな行為をしたとして、警視庁捜査1課は8日、東京都荒川区の診療所「斉藤医院」(3月31日に閉院)の内科医、守屋仁布(ひとのぶ)被告(67)=同区東尾久、準強制わいせつ罪などで起訴=を準強制わいせつ容疑で逮捕したと発表した。守屋容疑者は同様の事件で2月以降に2回逮捕・起訴されており、逮捕は3回目。「約30年前から十数人にわいせつ行為をした」と容疑を認めているという。
今回の逮捕容疑は2019年11月20日夜、発熱などの症状で来院した10代女性に対し、治療行為と称して体を触ったりカメラで写真を撮影したりしたとしている。
捜査1課によると、斉藤医院は容疑者の妻(小児科医)が院長を務める自宅兼診療所。守屋容疑者は好みの若い女性患者に対し「やっかいな病気だから」などとうその説明をして診療時間外に呼び出し、わいせつな行為を繰り返していたとみられる。数年にわたり被害に遭った女性もいるという。19年夏ごろ、受診した別の女性が周囲に相談したことで発覚した。【土江洋範、鈴木拓也】