二本松郵便局(福島県二本松市)勤務の日本郵便社員5人の新型コロナウイルス感染が判明、福島県はクラスター(感染者集団)が生じているとの認識を示した。日本郵政によると、8日までに全国の8郵便局で新型コロナ感染者が確認されているが、クラスターは初めて。現在、二本松郵便局は業務を休止しており、再開のメドは立っていない。
郵便局で感染者が出ているのは8日現在、福島のほか東京、大阪、京都、愛知、宮崎、新潟の1都2府4県。このうち、134人が勤務する福島県の二本松郵便局では、5人の感染が8日までに確認された。全員男性で年令は30~50代。いずれも症状は軽いという。
感染者が確認された局員の仕事は窓口業務2人、窓口の後方業務1人、デスクワーク2人。5人の中には発熱や倦怠感などの症状が出た後も、業務に就いていた局員が複数いた。
日本郵便では一般的な咳エチケットなどに加え、手の消毒や大人数の会議を行わないなどの徹底を図ってきた。二本松郵便局では、密室状態を避けるため1時間に1回程度の換気を行っていたほか、体調不良の局員は、出勤前に管理者に連絡を取り保健所や病院などに相談。本人の判断で出社しないよう指導していたという。
しかし今回は、症状が軽い段階で管理者へ報告せず勤務を続けたことなどが、結果的にクラスターを生じさせた可能性は捨てきれない。日本郵政では「事態を重く受け止めている。感染拡大防止のため、更なる(ルールの)周知徹底を図りたい」(広報部)としている。
現在、二本松郵便局のスタッフは自宅で待機。保健所などが感染確認された局員らの行動歴や濃厚接触者などを調べている。