神戸の病院で入院患者含め計14人感染…感染者から看護師らに広がったか

神戸市は11日、市立医療センター中央市民病院(神戸市中央区)で、入院患者と看護師ら計14人の新型コロナウイルスの集団感染が判明したと発表した。市は院内感染と判断。11日から新規の外来診療を休止し、一般の入院患者の受け入れを停止した。
市によると、同病院では9日、退院前の70歳代の女性患者が発熱し、PCR検査の結果、陽性と判明した。市が、関連する病棟の入院患者36人と看護師ら90人を検査した結果、11日に新たに13人の感染が確認された。113人は陰性だった。
13人は、別の病気で入院中の40歳代、70歳代の患者2人、20~50歳代の看護師7人、臨床工学技士1人、看護補助者2人、清掃スタッフ1人。今のところ医師の感染は確認されていないという。市は、ほかの接触者の検査も続ける。
同病院は30を超える診療科がある市の基幹病院で約770床。兵庫県の感染症指定医療機関で、これまでに約50人の新型コロナウイルス感染者を受け入れ、現在は重症患者を中心に約40人の感染者が入院している。
感染者はいずれも、部屋の空気が外に漏れないよう気圧を低くした「陰圧室」に入っている。陰圧室に入る医師や看護師は防護服の着用を義務づけられていたが、市は何らかの原因で、感染者から看護師らにうつり、院内に感染が広がったとみている。
同病院は、重症の感染患者の受け入れは継続する。木原康樹院長は市役所で記者会見し、「万全の対策を取ってきたつもりだったが、十分に防御できなかった。院内感染が発生し、おわび申し上げます」と陳謝した。