福岡県警小倉北署交通管理官の高橋勝巳警視(53)が、北九州市内で酒を飲んでバイクを運転し、事故を起こしていたことがわかった。県警は、道交法違反(酒気帯び運転)容疑で捜査している。警視は「外出先で酒を飲んだ」と容疑を認めているという。警視は同署の交通部門の責任者で、今春着任したばかりだった。
県警によると、高橋警視は4月25日午後4時半頃、同市門司区の市道をバイクで直進した際、右折してきたワンボックスカーと衝突。警視は転倒して
肋骨
( ろっこつ ) を折るなどの重傷を負い、入院している。ワンボックスカーの男女にけがはなかった。搬送先の病院職員が警視の酒の臭いに気付いて発覚。県警の飲酒検知で、基準値の呼気1リットル中0・15ミリ・グラムのアルコール分を検出した。警視はこの日は休みで、実家を訪ねて昼食時に酒を飲んだという。その数時間後に事故を起こした。
警視は主に交通部門の幹部職を歴任。望月聖史・首席監察官は「言語道断で、重く受け止めている。厳正に対処する」としている。
◆福岡県警警部補 二日酔いで運転…本部長訓戒
二日酔いの状態で車を運転して出勤したとして、福岡県警行橋署地域課の男性警部補が本部長訓戒処分を受けていたことがわかった。処分は1月16日付。警部補は同日付で依願退職した。捜査関係者によると、昨年12月、車で出勤した警部補の酒の臭いに同僚が気付いた。飲酒検知では基準値(呼気1リットル中0・15ミリ・グラム)未満だったが、アルコール分が検出された。警部補は前日に同僚と酒を飲んだといい、県警は二日酔い運転と判断した。
また、昨年11月に二日酔い状態でバイクを運転して出勤したとして、県警筑後署の男性警部補も昨年12月19日付で所属長訓戒処分を受け、同日付で依願退職していた。