裁判延期「理解を」=新型コロナ感染拡大で―最高裁長官

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、各地で多くの裁判が延期されていることについて、最高裁の大谷直人長官は3日の憲法記念日を前に行った記者会見で、「裁判所にとっても前例のない事態。やむを得ない対応で、ご理解とご協力を賜りたい」と述べた。
大谷長官は今後の見通しを「画一的に再開するのは難しい。地域の実情を踏まえ、正常化に向けた検討を行っていく」と説明。国民に出頭を求める裁判員裁判については、「不安を持って裁判をしていただくのは避けなければならない。密室状態ではない環境を整えるなどの配慮が必要になるだろう」と語った。
政府の緊急事態宣言発令を受け、各地の裁判所は緊急性の高い裁判などを除き、多くの期日を取り消している。
[時事通信社]