「連休前より人が多い印象」大阪駅周辺 通勤客らマスクつけ職場へ

大阪市北区のJR大阪駅周辺。ラッシュ時間帯にはマスクをつけた通勤客らが絶え間なく改札を出て、足早に職場へ向かった。駅周辺で清掃作業をしていた人やパン店の従業員は「大型連休前の平日より1~2割、人が多い印象」と話した。
大阪環状線を使ったという同市の40代の男性会社員は「緊急事態宣言が出た4月以降と同程度の乗車率」と話したが、座ることはできず、「休み明けの体に応えた」と苦笑い。連休に計画していた温泉への家族旅行は中止し、小学生の娘と遊んで過ごした。職場ではリモートワークが推奨されるが、プリンターなどの機材を使えることもあり出社する。
「休みの日はゲームとオンライン飲み会に明け暮れた」と話すのは同市の女性看護師(28)。連休中もシフトで出勤した。山梨県の実家に帰ることができなかったのは気がかりで、「夏休みには新型コロナが終息し、帰省できれば」と話し、勤務先の病院に向かった。
60代の清掃業の女性は大型連休の恒例としている夫やサークルの仲間との山登りを今年は中止した。「年齢のこともあり、コロナは怖い」。それでも、大阪府が休業要請や外出自粛を解除させる独自基準「大阪モデル」に期待する。「マスクを外して遊びに行く日が来ることを信じて頑張りますよ」とつぶやき、職場へ向かった。【隈元悠太】