休みがちの中学生2人、「寒い廊下」で期末考査受験…学校謝罪

福岡県の筑後地区の中学校が2018年、学校を休みがちになっていた生徒に、期末考査を廊下で受験させていたことが分かった。学校側は相談室などでの受験に改めたうえで、保護者に「配慮が不十分だった」として謝罪した。
学校を所管する教育委員会によると、同年11月の3日間に行った期末考査のほとんどの科目で、休みがちで時々相談室に通うなどしていた男子生徒2人を、保健室前の廊下に並べた机で受験させた。
同校では、非行で校内が荒れていた十数年前から、非行を繰り返す生徒を教室に入れると正常な状態で考査を実施できず、別の部屋も確保できなかったため、廊下で受験させていた。その後、不登校の生徒にも同じ対応をするようになった。同校は、生徒の保護者から「寒い廊下での受験は問題だ」と抗議を受けたという。
同校は、19年1月の実力考査から相談室などで受験させるように変更。同年10月には教育長名の謝罪文を保護者に渡した。また、今年3月の卒業式で、保護者向けに「人権への配慮が不十分であったと反省し、深くおわび申し上げます」と記した文書を全生徒に配布した。