東京都千代田区のオフィス街でポーカー賭博場を開いたとして、警視庁組織犯罪対策特別捜査隊は11日、経営者の菅野孝幸容疑者(37)=足立区千住仲町=と20~30代の従業員の男女3人を賭博開張図利容疑などで、22~78歳の客13人を賭博容疑で現行犯逮捕したと発表した。客の一部は「(新型コロナウイルスの感染拡大による)外出自粛に飽きて賭博をやりにきた」などと供述しているという。
菅野容疑者ら4人の逮捕容疑は8日夜、千代田区岩本町3の雑居ビルで客にポーカー賭博をさせ、金銭を徴収したとしている。客も含めて全員が容疑を認めているという。
同隊によると、賭博場は2019年9月に開いた。当初は週末のみの営業だったが、緊急事態宣言後の4月上旬以降は盛況になり、連日店を開けていた。従業員の一人は「緊急事態宣言中だから警察が来ないと思った」と供述しているという。
賭博場はビルの2階にあり、18畳の広さだった。1日平均20人が来店し、同隊は昨年9月以降に5000万円以上の利益を得たとみている。【岩崎邦宏】