教育長「信頼を失う行為で残念」…教頭のシャツ窃盗で謝罪

佐賀県伊万里市立小学校教頭の男(56)が13日、窃盗容疑で長崎県警に逮捕されたことを受け、市教委の松本


( さだむ ) 教育長は14日、記者会見を開いた。この日、新型コロナウイルス感染拡大を受けて休校中だった県内の公立学校が一斉に再開。「子どもたちのことを思うと、本当に申し訳ない。一層の綱紀粛正に努める」と謝罪した。
会見には、中尾

聡彦
( あきひこ ) 学校教育課長も同席した。市教委によると、男は温厚な性格で、何事にも懸命に取り組んでいたという。逮捕された13日は、学校再開に備えて「登下校ルートに危険箇所がないかチェックする」と校区内を巡回、安全を確認した後、午後から年休を取得していた。同校では再開に向けた準備は終えていたという。市教委では、教職員に対し、休校期間中にできるだけ年休を消化するよう勧めていた。
県は緊急事態宣言を踏まえ、県民に対し、県境をまたいだ移動を極力避けるよう呼びかけていた。また、各校では、子どもたちに不要不急の外出を控えるよう求めていた。そんな中、男は隣県のゴルフ場に出かけた上、半袖シャツを盗んだ疑いで逮捕された。松本教育長は「子どもや保護者の信頼を失う行為で、残念でならない」と、沈痛な表情を見せた。
市教委は15日に臨時の校長会を開き、事実関係について、把握している範囲で説明する方針。