升形商店街(高知市)のアーケードに今年も多くのツバメが飛来し、子育てに励んでいる。巣立ちが始まったこの時期、商店街では親鳥が飛び交い、せわしなく子に餌を運んでいる。
商店街には約10年前からツバメが来るようになった。商店街振興組合会長の田島明さん(71)らが環境作りに腐心し、アーケードに木の枝を付けて親鳥が止まる場所を増やしたり、天敵のカラスが巣に近づきにくいように糸を張ったりした。
田島さんによると、今年は3月中旬から親鳥が商店街に姿を見せた。巣の修復を終えた後に産卵と子育てが始まり、4月下旬にヒナが卵からかえった。現在は10個ほどの巣で子育て真っ盛りで、ヒナが順次巣を離れている。産卵は年2回ほどあり、8月中旬まで子育ては続く。
ツバメの子育ては商店街の風物詩だが、今年は新型コロナウイルスの影響で買い物客の姿は少ない。田島さんは「人が減ってツバメも来なくなるのではないかと心配したが、来てくれてほっとした。ヒナたちが巣立つ頃には事態が好転してくれるとうれしい」と期待した。【郡悠介】