待ちに待った「ブツ」が届いたと思ったら、中身はお菓子で、逮捕までされてしまった。
米国から国際郵便で錠剤型の覚醒剤90錠を密輸したとして、東京都渋谷区広尾の大学生、金沢恵美里容疑者(22)が13日、麻薬特例法違反(所持)の疑いで警視庁組織犯罪対策5課などに現行犯逮捕された。
■ミント菓子に入れ替えて泳がせ捜査
今月7日、成田空港の東京税関の検査で女子大生宅宛てに「MINAMI SAKURA」の偽名で送られた小包から覚醒剤が見つかり、捜査員が中身を入れ替えた後、発送する「コントロールド・デリバリー」という手法で捜査が進められていた。13日、金沢容疑者が「ブツ」を受け取ったのを確認し、捜査員が踏み込んだ。錠剤型覚醒剤はタイ語で「ヤーバー」と呼ばれ、日本国内ではほとんど流通していないが、米国の若者の間で蔓延しているという。
「郵便物が金沢の自宅に届いたのが午前10時54分で、同11時05分に捜索を開始した。金沢はそのわずか10分ほどの間にナイフを使ってビニール袋に入っていた錠剤を取り出し、口に放り込んだ。捜査員が家に入ると、台所のテーブルの上には大量の錠剤が散乱し、包装紙や緩衝材が投げ捨てられていた。捜査員が『コレは何だ』と聞くと、『ミントです』と答えたそうです。実際、錠剤はミント菓子に入れ替えられていました」(捜査事情通)
自宅からは違法薬物の疑いがある粉末が付着した袋の他、注射器、紙幣で作ったストローが押収された。調べに対し、「米国人のボーイフレンドから送られたもの。覚醒剤とは知らなかった」と供述しているという。
自宅マンションは、大使館や大邸宅が立ち並ぶ広尾の閑静な住宅街にあり、築20年弱ながら、250平方メートルほどの物件が4億円程度で取引されている超高級レジデンスだ。女子大生は、新型コロナウイルスの感染拡大で米国の大学が休校になり、4月10日から帰国中だった。
同じマンションに住む70代の女性がこう言う。「お嬢さんのことはよく知りませんが、中学校から米国の学校に通っていて、今はロサンゼルスの大学に行っているそうです。お父さんは日本人ですが、お母さんが外国人です。ご両親は普段はここには住んでいらっしゃらず、外国にお住まいだと聞きました」
日本滞在が1カ月以上になり、我慢できなくなったのだろうか。