あす未明打ち上げ
三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(
JAXA
( ジャクサ ) )は19日、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ無人補給船「HTV(こうのとり)」9号機をH2Bロケットで21日午前2時31分に打ち上げると発表した。発射場がある鹿児島県の種子島では、新型コロナウイルスを島内に持ち込んだり、作業にあたる関係者の集団感染が発生したりしないようにするため、厳重な警戒の下で準備が進む。
JAXAなどは、島の南側に位置する種子島宇宙センターへの出張者を通常より約2割少ない400人程度まで削減。出張期間を長めにとって回数を減らすことで、行き来に伴う感染リスクを減らしている。出張の14日前から毎日体温を測り、島内では不要な外出を控え、マスクの着用に努めているという。
19日に記者会見したJAXAの辻本健士・HTV技術センター技術領域主幹は「感染者が出ると、この後の打ち上げや地元との関係にも影響が出る。細心の注意を払っている」と話した。
これまで感染者が確認されていない種子島だが、高齢者が多く、医療機関が少ないため、感染が広がると島全体が危機にさらされる可能性がある。
このため、地元自治体は、普段は県内外から多くの人が訪れる見学場を閉鎖するなどの対応をとっている。
島内の1市2町でつくる「種子島宇宙開発促進協議会」は11日、来島自粛を求めるメッセージを発表。島内の港や空港に見学自粛を呼びかける看板を設置した。
宇宙センターがある南種子町は、町内4か所の見学場をバリケードなどで閉鎖。20日からは職員を2~4人ずつ配置して警戒にあたる予定だ。
同町企画課の稲子秀典課長(52)は「多いときには見学場に3000人以上が集まるため、閉鎖はやむを得ない。H2B、こうのとりとも最後の打ち上げだが、皆さんの協力をお願いしたい」と話した。