目黒の「地面師事件」で4人再逮捕 不動産代7000万円を詐取容疑

東京都目黒区の土地などの所有権登記を勝手に移転させたとして男女4人が逮捕された地面師事件で、警視庁捜査2課は1日、土地などの売却代金7000万円を不動産会社からだまし取ったとして、ともに無職の神奈川県横須賀市大滝町、喜田泰寿容疑者(62)と東京都豊島区長崎1、秋葉紘子容疑者(76)ら男女4人を詐欺と偽造有印公文書行使の容疑で再逮捕したと発表した。
再逮捕容疑は2015年5月中旬~6月中旬ごろ、目黒区目黒3の土地と住宅を所有する70代女性になりすまし、偽造旅券を使うなどして土地400平方メートルと住宅の売却代金として埼玉県草加市の不動産会社(破産)から3回にわたって現金計7000万円をだまし取ったとしている。
喜田容疑者は「うその取引と思い関わったが、詳細は分からない。報酬は受け取っていない」と供述している。捜査2課は喜田容疑者が計画の立案や偽造書類の手配をしたとみて調べている。秋葉容疑者は東京・五反田の土地取引を巡って積水ハウスが約55億円をだまし取られた地面師事件で詐欺罪などに問われ、懲役4年が確定している。【岩崎邦宏】