絵画にカメラ仕掛け女性30人盗撮 35歳動画販売男の巧妙手口

絵画にカメラを仕掛けて盗撮――。こんな事件が大阪市で起きた。

大阪府警南署が1日に書類送検したのは、同市西成区のアルバイトの男(35)。市内のホテルで額縁付きの絵画に仕込んだカメラで女性とのセックスを盗撮し、その映像を販売していた。

「犯行の舞台はシティーホテル。男はまずホテルにチェックインし、持参した絵を棚に設置。この絵は上と下の部分にマジックミラーが貼られ、内部にカメラが仕掛けられている。正面から見てもカメラに気づきません。その後、男は街に出て女の子をナンパ。部屋に連れ帰ってエッチしている姿を撮影し、ネット販売していました。2018年秋以降、動画20本で160万円稼いだようです」(捜査事情通)

ところが昨年7月下旬、男は同市中央区のホテルで盗撮をしたあと、肝心の絵を置き忘れてしまった。従業員が清掃の際、絵を発見、カメラがあったため警察に通報した。その後、男が忘れ物の絵を取りにきたため、警察官が駆けつけ、事情聴取を行った。

「男は同じ手口で女性30人をナンパ、盗撮したと供述していますが、撮られた女性が誰かを特定できず被害届も出ていないため、逮捕でなく書類送検になったようです」(前出の事情通)

盗撮の手口は巧妙化している。

「新しいのは受話器にカメラを取り付けた電話を持参し、ホテルのものと取り換えて盗撮する手口。カメラを仕掛けたテレビのリモコンを使うこともあります。電子レンジの下の隙間に薄型のモバイルバッテリーを仕掛けることも。バッテリーにはカメラが埋め込まれていて長時間撮影が可能です。カメラ内蔵の火災報知機は天井に両面テープで接着。上からなので男女の営みがバッチリ撮れます」(風俗ライターの蛯名泰造氏)

バッテリーと火災報知機はネットで市販されているという。街は危険がいっぱいだ。