三日熱マラリアに診断法 無症状で発見、流行抑制

東南アジアや中南米で広く流行する「三日熱マラリア」に無症状のまま感染している人を見つける診断法を開発したと、愛媛大などの国際チームが4日までに発表した。原因寄生虫(原虫)の侵入に対して人体がつくる8種類の抗体を特定。これを目印に血液検査と投薬治療を進めれば、地域の感染を最大で7割減らせると試算した。
今後は安くて手軽な診断キットになるよう、使う抗体をさらに絞り込む計画。研究に参加した高島英造准教授(分子寄生虫学)は「流行地の人々に一日でも早く使ってもらいたい」と語った。