アルコール消毒液、何で代用できる? 家庭用洗剤がウイルス除去に有効

Q アルコール消毒液の品薄が続いています。入手できなければ、風呂用や台所用などの洗剤で代用できます。独立行政法人・製品評価技術基盤機構に聞きました。

A 国立感染症研究所、学校法人北里研究所と共同で研究を進めた結果、洗剤の主成分の界面活性剤のうち、風呂用や台所用などの洗剤に使われている、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムなど数種類の有効性が確認されました。
これらの界面活性剤が使われている洗剤などのリストをホームページで公開しています(https://www.nite.go.jp/information/osirasedetergentlist.html)。
洗剤のうち、風呂用や住宅・家具用などそのままスプレーする商品は、原液のまま、商品に記載された使用上の注意を守って、正しく使います。
また、スポンジなどにつけて使う台所用洗剤は次のようにします。
――洗剤を約100倍(水500ミリリットルに洗剤小さじ1杯)に薄めて軽く混ぜ合わせる。
――キッチンペーパーや布などに溶液を染み込ませ、液が垂れないように絞り、汚れやウイルスを広げないよう一方向に拭き取る。
――拭いて5分程度たったら、キッチンペーパーや布などで水拭きして洗剤を拭き取り、最後にから拭きする。
同機構は「テーブルやドアノブ、浴室、トイレの便器や床などに広く使えます」とし、注意点として「パソコンやスマートフォン、テレビのリモコンなどには、直接スプレーすると漏電などの恐れもあるので、布などにとってから使ってください」と話しています。効果的に使うポイントはホームページに掲載しています(https://www.nite.go.jp/data/000109484.pdf)。【聞き手・近藤浩之】