「京都アニメーション」第1スタジオ(京都市伏見区)の放火殺人事件で、殺人などの疑いで京都府警に逮捕された青葉真司容疑者(42)=さいたま市=の勾留理由開示手続きが9日、京都地裁であり、大阪拘置所から移送された青葉容疑者はストレッチャーに横たわったまま入廷した。鵜飼奈美裁判官は勾留の理由について「第三者を介するなどして、容疑者が罪証を隠滅したり逃亡したりする恐れがある」と説明したが、弁護人は勾留の違法性を訴えた。
開示手続きは、裁判官が公開の法廷で勾留の理由を説明するもの。本人も出廷して意見を述べることができるが、青葉容疑者はこの日、冒頭に氏名などを言っただけで意見は述べなかった。
青いシャツに白いマスク姿で横たわる青葉容疑者には布団が掛けられていた。冒頭にマイクを使って「青葉真司です」と低い声で名乗り、住所や生年月日などもゆっくりと話した。弁護人席の横でやりとりを聞く青葉容疑者は落ち着いた様子だった。
弁護人は意見陳述で「(容疑者は)自力歩行はおろか電話もできず、関係者に接触して証拠を隠滅する恐れはない。逃亡を手助けする人もおらず、任意で取り調べれば足りる」などと主張した。手続きは約30分で終わり、青葉容疑者は、閉廷後に弁護人から声を掛けられた際に小さくうなずいていた。
弁護人は、勾留の取り消しを求めて地裁に準抗告したが棄却された。最高裁への特別抗告も改めて棄却されている。【添島香苗、国本ようこ】