防衛省沖縄防衛局は12日午前、工事関係者に新型コロナウイルス感染者が出たために中断していた米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設工事を約2カ月ぶりに再開した。辺野古移設に反対する玉城(たまき)デニー知事を支える県政与党が過半数を占めた県議選(7日投開票)から5日後の工事再開に、沖縄の反発が高まるのは必至だ。
玉城知事「反対の民意は明確」
玉城知事は12日、県庁での定例記者会見で「工事の再開は大変遺憾だ。県議選でも辺野古新基地建設に反対する候補者が県議会で過半数を占めており、改めて反対の民意は明確になったと思っている」と述べ、選挙戦直後に工事を再開した政府の対応を批判した。
防衛局によると、この日は4月17日からの中断前に運搬船に積んでいた埋め立て用土砂を米軍キャンプ・シュワブ沖で台船に積み替え、辺野古沿岸部の南側の埋め立て予定区域に投入する予定。名護市安和と本部町での土砂搬出は週明けから再開する見込み。防衛局は再開理由を新型コロナウイルスの感染拡大防止対策の準備が整ったためと説明している。【竹内望】