異例の5月支給なぜ 自民議員200万円“特別給付”に批判殺到

何のための“特別給付”なのか。自民党の国会議員に党本部からカネが配られ、「選挙が近いのではないか」と党内が浮足立っているという。

「5月26日に、政党支部に200万円が振り込まれた。なぜ、急にこんな時期に配られたのか分かりません」(自民党中堅議員)

国会議員は今月30日に議員1人当たりボーナス318万9710円が満額支給される。それだけでも批判の声が殺到しているのに、さらに自民党議員には200万円の大盤振る舞い。コロナ禍で青息吐息の国民からすれば、やってられない気持ちになる。

「国民に一律10万円の特別定額給付金や、中小企業に最大200万円の持続化給付金はなかなか届かず、困窮している人も多い中で、党所属議員に気前よく“ボーナス”を支給する感覚には呆れてしまいます。国会議員には、歳費とは別に毎月100万円の文書交通費も支給されている。そのうえ200万円も支給され、喜んで受け取る議員も議員です。返納するとか、『議員より先に国民に配れ』と党本部に文句を言う動きはないのでしょうか。痛みを共有する気もなく、国会はさっさと閉じるくせにボーナスはきっちり支給というのでは、国民をバカにしていると受け取られても仕方ありません」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)

自民党は毎年4月、7月、10月、12月の政党交付金支給に合わせ、議員の政治活動費として政党支部に定期支給を行っている。加えて例年6月に夏の「氷代」、12月に冬の「餅代」を支給しているが、5月の支給は選挙前でもないかぎり珍しいという。

「支持率が下がっているから、地元活動を頑張れという意味で、氷代の支給を早めたのかもしれませんが……。緊急事態宣言が発出された4月以降、地元選挙区に帰ることを自粛するよう、二階幹事長の名前で党から通達が出されている状況です。都道府県をまたぐ移動自粛が解除される6月19日までは地元に帰ることもできない。そんなさなかに200万円支給ですから、近く総理が解散を打つつもりで、夏の総選挙のための資金として配られたのではないかと話題になっているのです」(前出の自民党議員)

だが、総選挙には1回当たり約600億円の税金がかかるといわれる。選挙をやる余裕があるのなら、いま困っている人の支援に使うべきではないか。