部活動再開、でもラグビー部や柔道部どうすれば… 頭抱える部員や指導者ら

新型コロナウイルスの影響で分散登校が続いていた大阪府内の公立学校では15日、通常授業が始まり、部活動も再開された。大阪市教育委員会は感染を防ぐため、ラグビーや柔道などの競技について、接触を伴う練習の一部を控えるよう指導する。思い通りに技術が磨けない現状に、部員や指導者らは頭を抱えている。
創部54年で日本代表選手も輩出した市立東生野中学校(生野区)のラグビー部は15日午後、約2カ月ぶりに練習を再開した。「なるべく声を出さず、接触を最小限にして練習しよう」。冒頭、顧問の宮崎浩彰教諭(41)は約35人の部員に呼びかけた。
市教委は部員が密集するスクラム練習の自粛を呼びかけている。この日は距離を保ちながら少人数でパス練習をこなす一方、スクラムやタックルの練習は見送った。指示を出す主将以外は声を出さず、細心の注意が払われていた。
部員たちは休校中も各自で筋力トレーニングを続けてきたが、主将で3年の岩本有伸さん(15)は「練習で息が上がり、体力が落ちていると感じる。パス練習だけでは体格の大きなチームに負けてしまう」と焦りを隠さない。
9月には府大会が予定される。7月11日以降は他校との練習試合も可能になるが、激しい接触プレーの練習が不足すると、試合で大けがをする部員が出かねない。宮崎教諭は「3年生の集大成の場を作ってあげたいが、最低1カ月はハードな練習をしないと試合をさせられない」と嘆いた。
試合形式で技を掛け合う乱取りの自粛を求められた柔道の関係者も肩を落とす。大阪中学校体育連盟柔道専門部の権藤利幸委員長(41)は「柔道は個人練習では上達が難しい。本格的な練習再開から一番遠いのではないか」と語った。
スポーツ庁の担当者は「種目や地域によって対応に違いは出てくる。感染状況を見ながら各自治体で判断してほしい」と話す。【野田樹】