東京都知事選(18日告示、7月5日投開票)の再選に向けて政策発表を行った小池百合子知事。カイロ大の卒業証書と卒業証明書も公開し、一部で報じられた学歴疑惑を一蹴した。ただ、14、15日で新型コロナウイルスの新規感染者は計95人に上り、都民のコロナへの不安感が批判票として表れる可能性もある。
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学歴を疑問視する雑誌や本が出版されるなか、小池氏は15日、都庁で政策発表の記者会見を行った後、カイロ大の卒業証書と卒業証明書の現物を公開、カラーコピーも配布した。「(卒業証書などを)何度も公開してきた」と強調し、「政策論争よりも卒業証書の話のほうが先に出てくるのはふさわしくない」と公表理由を説明した。
政策発表ではコロナ対策も掲げ、米国の疾病対策センター(CDC)の東京版創設を明示。東京版CDCに都健康安全研究センターなどの機能を集約させるとした。
都内の新規感染者は14日に47人、15日に48人と増えている。うち55人は新宿エリアのホストクラブなど夜の繁華街に関連し、店舗側が行政の呼び掛けによる集中的なPCR検査に協力して判明した分も多かった。
小池氏は15日の都の配信動画で、既に陽性者が確認されたホストクラブなどに対し、新宿区が集団検査を求める取り組みを進めている結果だと強調。「感染経路が追えない人が増えている状況ではない」と説明した。
だが、政府が緊急事態宣言を解除した5月25日以降、東京の感染者数を1週間ごとに比較すると、毎週増え続け、今月14日までの1週間では160人を超えているのは事実だ。
都知事選でれいわ新選組の山本太郎代表が出馬表明したことについて、自民党の二階俊博幹事長は15日、「都民の賢明な判断に期待する。小池百合子都知事が圧倒的に勝利することは間違いない」と述べた。
政治評論家の小林吉弥氏は「小池氏の当選は間違いないだろうが、圧勝は難しくなってきた。新型コロナ対策に関して納得できない部分も都民にはある。注目されるのは山本氏がどれだけ小池氏に肉薄できるかという部分になるだろう」と分析した。