過労自殺のJA職員を労災認定 死の直前、月97時間残業「一人だけ無理。もういやだ」

熊本県のJA阿蘇のヨーグルト工場で働いていた男性職員(当時29歳)が精神障害を発症して2019年3月に自殺し、菊池労働基準監督署が同12月に恒常的な長時間労働などが原因として労災認定していたことが遺族の代理人弁護士への取材で分かった。
遺族側によると、男性は同県小国町の工場で仕込みなどを担当していたが、18年6月からは2人でやっていた仕事を1人でするようになり、同11月以降は時間外労働が増加。亡くなる前6カ月の平均残業時間は月88時間を超え、亡くなる前の1カ月は97時間を超えたという。
死亡した際に男性のスマートフォンには「仕事疲れた。一人だけいろいろせなんのは無理」「なんでこんな残業せないかんと?もういやだ」などと残されていた。
遺族側は今月、JA阿蘇に対し「長時間の過重労働とならないよう配慮していたら亡くならずに済んだと思うと無念でならない」などとして、労働環境の改善を要望した。JA阿蘇の担当者は取材に「重大な責任を感じている。職員の労働時間管理や健康状態の把握などの改善をしている」と答えた。【栗栖由喜】
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